コルゲート事件

kinaxx2005-04-22

今週、留学生の間で最近こんな噂が出回りました。
「コルゲート(高露洁)の歯磨き粉はヤバいらしい。ガンになるらしいよ。」
どうやら、誰かが新聞で
 “高露洁牙膏可能致癌”(コルゲート歯磨き粉に発ガン性)
という報道記事を読んだらしい。
コルゲートといえば歯磨き粉のトップブランド。社会への影響も大きく、商品が売り場から撤去されたり、消費者が商店に返品を迫るといった騒ぎになりました。
しかし、今日の記事を見たところどうやらこの騒ぎ、どうも中国メディアの報道の方にも問題があったようです。



4月13日 米国の科学者の発表
多くの抗菌石けんに含まれる三氯生(トリクロサン)は、水中に含まれる氯(塩素)と反応すると三氯甲烷(?)という物質になる。三氯甲烷は、アメリカ環保局により発ガン性の疑いがある物質とされている。
この発表の時点では、一言もコルゲート云々という話は無し。

4月15日 イギリスの三流紙
この発言を引用し、三氯生(トリクロサン)はコルゲートの歯磨き粉などに含まれている、と掲載。

中国メディアがイギリス紙の記事を引用し、
“高露洁牙膏可能致癌”(コルゲート歯磨き粉に発ガン性)と報道。

という伝言ゲームになっちゃったようですよ。どうやら。
ちなみにトリクロサンは、コルゲート以外の歯磨き粉にも使われているようだし、今ウチで使っている食器洗剤「白猫洗洁精」にも入ってました。
この件で騒ぎになっているのは中国だけらしく、最近の報道に批判的な論調の記事も出てきてます。しかし、コルゲートのブランドイメージは完全に悪化したでしょうし、今日になっても商品の撤去が続いたりなど、まだまだ余波は続いているようです。